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前サイトのほうで上げていたヤツを手直しして加筆しました。




 灼熱の太陽に熱せられ、焼肉が楽しめるであろうアスルファルトの上を、
 短ランと学生ズボンで黒く身を包み、
 明日から夏休みが始まる学園都市中の歩道を学生達が埋め尽くさん中、
 ソレは誰が見ても暑っ苦しい極まりない人物である事は間違いない。

 そんな通行人の的である人物は、
 周りの視線をこれっポッチも気にする事なく、この真夏の暑さと自分の格好とはうって変わり、
 涼しい足取りで街中を歩くその手にはマイバックをぶら下げ、
 やけに上機嫌である事は、周りの人間から窺うことが出来ない。

 その人物が上機嫌の理由、
 それは、愛読しているマンガと小説の発売日が今日であり、
 それらは既にバックの中にどっさりと入っており、
 その重みがそのまま充実感と小さな幸せであるからだ。

 明日から夏休み。

 一学期が始まってほぼ行っていない始末である。
 まぁ、明日からの補修で今まで空白だった四ヶ月間がチャラになるというのだ、それならコッチを選ぶ。
 ほぼ学校に通っていないがために、
 同じクラスメイトの名前を余り覚えていないのは早いうちにどうにかしないといけない。

 一学期ほぼ丸々すっぽかしたのは、やりたい事が沢山あったから仕方ないんだよな、
 と自罰意識を和らげてみたりする。

 そんな事はさておき、右手にぶら下がった割とパンパンのバックを覗く。

 まったく、
 同じ日にこんなにたくさんの新刊を買わせるとは………日本銀行の陰謀か?
 などと好きな漫画のそれぞれの発売日を見たときで思った事だが
 とにかくどれも続きが気になってしょうがなかったヤツばかりだ、
 さっさと自室に戻ってこれらを消化し、至福の時を満喫せねばならん。

 横断歩道にさしかかり赤信号に捕まる。
 周りの学生と同じくちゃんと交通ルールに従うが、
 そんな中には今まさに空間転移でさっさと向こう側へと渡ってしまう者もいる。

 日常と化した光景はここが学園都市であるからなのだ。
 
 向こう側の歩道で息を荒くし、体に電気をまといピリピリとした・・・いや、
 ビリビリとした感じで歩いていく、
 電気を操る「レベル5」の名門校の女子中学生とかがその産物である。

 

 まぁ早い話、世間一般で言うところの超能力である。
 簡単に言うと此処はそんなのが多少ゴロゴロしている場所なのだ。
 
 レベル5と言ったが、これは超能力者としての力の程度を表したものである。
 段階で言うと0から5まであり、言うまでもなくレベル5が一番高く、
 一般に災害レベルと言われている、捻くれた言い方で「人間災害指定」と言ってもいいだろう。
 今のところレベル5の人間は7人しかいない。
 それとは逆にレベル0はその名の程度の通りで、まるっきり使えない……とまでは言わないが、
 血管がぶち切れるぐらい頑張ってスプーンが曲げれる程度のもであり、
 高レベルの者からよく馬鹿にされる、それで捻くれて不良の完成という例もよくある。

 それにしても、真夏だと言うのにまだ赤信号は続く、
 そこまで車の交通量が多いと言うわけでも無いのに……絶対わざとやってるだろ。
 真夏日の信号待ちというのは、
 地面からの熱気でたった十メートル車道を隔てた信号待ちの人々が揺らいで映る、
 道路の果てでは蜃気楼が浮かぶ、
 そして赤信号のせいでイライラは積のっていく……絶対わざとやってるだろ!


 やっとのことで横断歩道が青になる。
 それにつられて人々が歩き出す。
「吠えろー、吠えろー、さぁ闇に向かって吠えろー」などと、
 どっかのミュージシャンが歌っていた歌を口づさみながら学生寮を目指す。

 気づけば家の前についているって寸法だ。

 自分の部屋のドアノブを捻る。
 鍵は掛かっておらず、そのまま部屋に入る。
「誰だー。勝手に部屋に入っとるヤツは?」

「おれだおー」
「オレだー」
 ワガモノ顔でソファーとベット。
 一人はゲーム、もう片方は本の虫。
「お前等、オレッ娘にジョブチェンジか?」
 不法侵入健康優良者二匹がオレの部屋でくつろいでいた。
「ん?終業式はどうした?」

「「メーンードークーサ~~~~~イ」」

 ・・・。

 ・・・・・・要らんところで即座にハモるそこのチミ達は、
 どこかそこらの合唱団に入って有意義な青春を送るといいと思うのだが
 何故に二人してジリジリカバディーな体勢でにじり寄ってきてるの?
 アレ?
 オイオイ、ちょいと双子のチミ達、目付きが恐いよ?
 あ~、アレか!
 この場から一秒で地球七週半する速さでランナウェイしないとオレに危機が迫るっていう俗に言う・・・・・・・・・

「マ、マサカ」
 そんな彼女等に流石のこちらも身構える。襲われるのは勘弁ノーサンキューである。
「そう、そのマサカよ――――」
 双子が言った瞬間。
 後ろに思い切り、身体を曲げながら飛び退いた。
 ドアの縁が頭を掠める。
 手すりを飛び越える勢いの跳躍だが、落ちてくたばることは無い、
 ・・・・・・そのまま地面まで直で落ちたら死ねるかもしれないが、
 通路沿いにある手すりに足を引っ掛け勢いを殺し、
 そのまま真下へと落下し、下の階の手すりに手をかけまた勢いを殺しトントン拍子にこれの繰り返しで下まで降りていく。
 むしろ常用である。

「ガハッ!!」

 が、その思惑通りにはいかずに勢い良く飛び出した身体は急激に速度を落とし、その場に落ちる。
「ヤバ。」

 後ろを確認しなかったのがまずかった。
 マンションの住人と人身事故を起こしてしまった。
 身体を起こし、下敷きになっている人物の安否を確認する。
「え~っと・・・大丈夫?え~~っと」
「か、上条当麻十七歳、ちょっと不幸な男の子」
「変わっているけど分かりやすい紹介ありがとう上条当麻十七歳。
 でも、コミカルな感じにしてるけど大丈夫そうには見えないのだが。」

 ・・・コイツ首の稼動域を越しているように見えるのは目の錯覚か?

「よ、横からロードローラーが吹っ飛んできたかと――――ヴァ!?」
 倒れている上条に踵落とす。
「言い過ぎだ」
 数秒全員をピクピク震わせる上条を見届ける。

「・・・・・・あっ、しんだ」
「勝手に殺すなボケェ!」

「・・・ガバーっと起き上がりツッコミをかますツンツン頭のちょっと不幸な上条当麻十七歳であった。
 しかし彼は最近思うのだ、
 どうして俺は不幸なのだろうか、
 どうして俺の右手はこう無闇矢鱈になんでも消していくのだろうか、
 どうして俺には彼女が出来ないのだろうか、
 そうしてサンタさんや透明人間、異世界人や宇宙人の存在を最近まで信じて疑わなかったのだろうかと。」
「アーアー聞こえますかそこの怪電波ファンタジスタのハットトリックスター野郎、
 変な電波受信して那由多の彼方へ逃避行ですかー?……って、アレ?」
「こらこら人に指を指すなと親に・・・って、昨日あったな。」
「・・・それはいいんですが、どいて下さい。」

 オイオイ、ロードローラの下敷きから開放された上条さんや。
 両手で稼動域を通り越した首を戻すキミの様は傍から見ると不気味だぞ?

「まぁいきなり横から尻ケツアタック+踵落としとはすまなんだ。にしてもこの寮の者だったのか、
 てこたぁー貧乏学生だな。まぁ入れよ、侘びを兼ねて茶と菓子ぐらい」
「お供させていただきます!」
「・・・・・・。」

 全快の土下座で侘びを断る理由も無く、ぶつかってきた学ランで仮面を被った
 どこまでも不気味で怪しい人物に招かれ部屋に足を踏み入れる上条だった。

 だったのだが。

 あれ?冷気?真昼間からクーラーガンガン?

「ブルジャージ!ブルジョアーヌ!」

 部屋に入るなり後ろの上条が叫びだした。
「ビックリした~、もしかしてお前ってキから始まるナニかの類?」
「・・・・・・コッチはご飯とカツブシで凌い――――嘘ですけど、
 蒸し暑い夏の夜を扇風機一本で凌いでるんでちょと取り乱しただけです。」
「・・・・・・。」
 茶の用意をしながらクツクツ笑い声を出す仮面、・・・・・・不気味だ。
 笑いながら豆を淹れる姿は物凄く不気味ですよえ~っと
「すまん、名前聞いてなかった」
「タマキだ」
 そういってコーヒーを淹れるタマキ。

 あれ?
 ここにきて一つ上条は引っかかっていたことを思い出す。

「あの~タマキサン?一つ思い出したんですが。」
「一つといわず二つ三つ思い出していいぜ。」

 テーブルにちょこんと座り込んでいる上条が少し不思議な顔を浮かべながら

「なんで貴方がワタクシの右手のことをご存知なのでせう。」

 タマキは四つのマグカップにコーヒーを注いでいく。

「まぁ、オレも一つといわず二つ三つ四つ五つ思い出した。
 一つ、オレもお前さんも同じ学校の同じクラス。
 二つ、学校じゃ歩く不幸避雷針の名は有名
 三つ、裏道で常盤中のガキと戯れてるのを昨日以前に見た。戦闘という意味でな。
 四つ、青髪ピアスはウチに良く出入りする。」

 奥にいる双子にコーヒーを渡して周り、上条と自分の席にコーヒーを置く。

「なるほど納得、至極自然な流れですね特に四つ目が。
 それは解ったのですが何故に奥にいるお二人から殺気の篭った視線を感じるのせう?」
「ん?ああ、お前さんを盾に使わせてもらってるから。まぁ気にしないでくれ。」

 そう言って仮面の隙間にストローを潜り込ませズビズビとコーヒーを飲むタマキ。

 奥の部屋から上条に放たれる殺気ムンムンの四つの目
 その視線を背に受け、小さくなりながらチビチビとコーヒーを啜る上条は思う。

 普通、昨日ちょっとしか面識のない人間をそういう事に使うか?
 ・・・使うにしろキッパリ言う可笑しなヤツだぁ、コレがこいつの芸風か?
 結構他人を平気で迷惑に巻き込むタイプか・・・。

 ふ・・・・・・不幸だ。

 それから暫く怨念ビームを浴び続けながらコーヒーを飲み干した上条はこの部屋をあとにした。
 帰る際、「明日から補習とか言ってたな……はぁ。」と、ぼやいていた。
 自分も明日から補習だが・・・あの避雷針を観察しに行くべきかどうか、少し心揺らいだ。
 実を言うと補修授業にもあまり行きたくはないのがぶっちゃけた話である。
 授業を受けても暇なだけで退屈な、いわば自分にとっては『無駄な時間』なわけで。

「………」

 まぁ、それは明日になって決めるとしてだ。
 上条が出て行ってドアが開きっぱなしの向こうには四人の暇人が突っ立っているわけで……

「玄関先で1.5リットルのペットボトルを両手にぶら下げた炭酸ヤローとウスィ~のとマッチョとカグラ。
 そこで突っ立ってると通行人の邪魔になって非常に迷惑だと思うのだが。」

「わざとです。」一同声を合わせる。
「帰れ」即答で一蹴。
 したにもかかわらず「失礼しまーす」とゾロゾロ部屋に入ってくる、まぁ挨拶みたいなものである。

 各々菓子やら飲み物やらを持ち寄って世間話やらゲームやら読書に耽っていく。
 ヒマなので自分もゲームに参戦することにした。
 ゲームに参加するのだが……そのなんだ、3D格闘ゲームなのだが何故コントローラーを離すかな双子妹?
「だって、タマキ強すぎだもん」などと、先程上条を睨んでいた双子の片割れが言って捻くれる。
「今いい勝負するのって吹野くらいじゃね?」とマッチョこと笠原が存在のウスーイところから
 『ウッスィー』と名の付けられた吹野にコントロールを渡す。
「タマキとやってると能力全開でやってないといけないから疲れる。」などと言いながら、
 渡されたコントローラーを握る。
 オレだってお前とやる時は今までの行動パターンを一戦一戦全て覆していかないといけないから
 非常にやってて疲れるのである。
 この吹野という男。変わった能力の持ち主である。

 例えば
「オレが今までコーヒー飲んだ回数は?」
「3587杯」
「今まで泣いた数は?」
「6回」

 何故か『タマキだけ限定』で、関する事を古い過去から少し先の未来を把握できる能力なのである。
 未来の方は日にちは合ってるのだが
『明日、お前の行く店で爆発事件が起こる』とか
『明後日、不良に絡まれる』とか
『次明後日、お前の住んでる寮が火事になる』とか
『どこの』とか『いつ』と言ったところは結構アバウトではあるものの知ってて非常に助かることも多々ある。

 能力の条件が『特定の人物に限定』されている為か、学園都市の検査機器が彼に下したレベルは0だった。
 吹野とはこのメンツの中で一番古い友人である。
 なんせ、最初会った時がオレが学園都市に来てまだ間もない頃、
 小学校から家路につく途中で見知らぬ少年が息を荒くしてコチラめがけて走って来たのである。
 とりあえず、変質者か何かの類であろうと思い、一直線で向かってくる少年を肘鉄で沈めた。
 で、沈めたその少年は、鼻血を垂れ流しながらゾンビの様にオレの服の袖を掴み一言。
「やっと見つけた」

 その後、もう一発肘鉄を見舞って完全にノックアウトさせたのがコイツとの最初の出会いである。

 今でも本人はこの能力の事を
 『経験共有』と周りに呼ばせたいみたいではあるが、
 仲間は皆『変質者(パーマネンスストーカー)』と全会一致で可決された。
 変質者呼ばわりされてはいるものの、実際に何かで対峙するとオレの過去を掘り下げて思考パターンや行動パターンを読んでくるため非常に強いのである………オレ限定ではあるが。

 それでも練度がお互い増すため、
 疲れはするものの何だかんだで格闘ゲームのキャラを選んで戦闘を開始する二人であった。


 そうやって時間をつぶしていると外はすっかり暗くなっきて、
 メンツもそろそろ「解散すっか」と散らかした部屋を片付ける。

「そういや、ウッシーが前ネットでみっけてタマキに渡した、え~っと・・・アレなんだっけ?」
「幻想御手(レベルアッパー)?」
「そそ、それ。アレどうだったのタマキ。」

 部屋の片付けをしてる最中、双子妹とウスィ~のがこちらに顔を向ける。ついでに他の皆も・・・

「ん?なんだって?」
「だから幻想御手(レベルアッパー)よ!それが本物だったら私達もいい線いけるんじゃないの?」
「いい線もイケナイの。アレ調べてみたけどマガイモノって訳じゃないみたいだけど、
 使わない方がいい。」
「なんで~?だってレベルが上がるんでしょ?」
「まぁな、でも本当の所はよく解らない。なんせ学園都市から認可がおりてない。」

 幻想御手(レベルアッパー)
 最近、ネットで出回っている奇妙な音楽データである。
 コイツを聞くと、
 能力者は苦労もせずにその能力を短期で格段に向上させることが出来るという夢のようなアイテムである。
 二日前、吹野がその噂を耳にしたらしく、ネット上を這いずり回って見つけたのを
 「見つけたのはいいけど、
 正直コレを聞いてレベルが上がったとしてもお前以外のヤツの事まで分かるようになるとも思えないし、
 幻想御手(コレ)がどうもきな臭いから調べてくれないか?」と言って、同じことを思ったらしくオレに渡した。
 それらしい書き込みがされている所を回ってはみたが、どうも本当にレベルが上がるらしい事は解った。 
 わかったのだが……それでも。裏で出回っているとしても。
 何かまずい物でも入っているような感じがしてならなかった。 
 仲間に使うよう促す事をしないのは、なんとなく
 勘だ。

「よく解らない物だし、リスクが無いとも言えない。」
「じゃぁ、アレは使わない方がいいのね?」
「うむ。」
「タマキが言うんだったら仕方ないか。」

「な~んだ」と皆が掃除に戻っていく。

 皆ソコまで超能力としてのレベルは高いとは言えない、
 中にはどういう性質の能力なのかさえ分からない位のヤツもいるのだ。
 たぶん能力が微力すぎて測定器が識別できなかったのだろう。
 もしくは吹野みたいな特殊過ぎる性質の何かなのかもしれない。

「あのな~、こういうのに近道なんかあるか。そこら辺マッチョは一番分かってるんじゃないか?」
「マッチョ言うな。・・・まぁ、武術みたいに養っていくものだからな超能力ってヤツも。
 俺達は天才肌ではないからな。」
「とか言って、お前レベル上がったのかよ?」
 ガヤガヤとお互いのカリキュラムの話で盛り上がる。

 何か、まるでRPGゲームの話でもしているかの様な感じの会話である。

 モクモクと部屋の掃除をしながらの会話の切り出しは、矢張り明日からの夏休みについてだ。

「お前等明日から里帰りだろ?準備しなくていいのか?」
 そう、明日は夏休み。
 したがって、久々にわが家に帰って夏を楽しむ輩も居るわけだ、
 というか、オレ以外ここに居る全員が里帰りである。
 準備の方はもう終わったと皆は言う。

「そうか」

 ついでに何か借りたいものがあったら持って行けとも言う。
 ちなみにオレは皆と違って夏休みや冬休みとかにこの都市を出たりしない。 
 オレにとっては此処がマイホームであり、ホームグラウンドなのだ。

 だらけて各々オレの部屋でしたい事をしていたコイツ等は、レベル0の烙印を押されて、
 一時期不良をしていた者達である。
 今はいろいろな経過を経て、普通に学生をしている。
 この学園都市では『能力』もしくは『学力』でそいつの地位が決まる。
 んで、レベル0で出来損ないの判を押された彼らは
 自分達の努力の甲斐あって学校の問題を人並みかそれ以上に解けるようになった。
 といっても頭が悪くて不良をやっていたわけではなかったため更生に時間は掛からなかった。
 とにかく、一言で言うなら愉快な仲間達である。
 もちろん学力の方である程度の地位を得た彼等は一度は挫折した能力開発の方にもまた励むようになった。

 っで、簡単な彼等の説明をしていると、気づけばすっかり夕飯時になっていましたとさ。
 なんというか明日は夏休みという名目の下、だからという訳ではないが何となく。
「今日は、久々に外食でも行こうかなぁ、ついでに用事あるし」
「また、阿呆に絡まれるんじゃねぇの?」
 間髪居れずにツッコミを返してくる一同。
 なんというか、昔ハッチャけた事しまくった付けが今も継続して続いてますのですことよ。でも
「まぁ、そのときはナデナデしてやる。」
「要はオラオラですか?」
「いや、無駄無駄ですよ?
 ってかお前等そろそろ帰れ。こっちゃ用事も兼ねているから余り時間が無いんだよ。」
 と、阿呆な会話をして皆を部屋から追い出したのだが、吹野が話があると言って残った。

「皆に言わなくていいのか?」などと真剣な顔で話をふってくる。
「別に良いんじゃねぇの?言ったところで何も解決しねぇんだし、
 それにオレはオレで策は講じてるぞ?前々から作ってたAIがもう出来るところまで来てるし」
 と真剣な吹野に対し本人はというと意外と楽観的な態度で返すタマキだった。
「…………」
「…………」
 暫しの沈黙が流れる。

が、一転して苦笑いをしながら

「それにさ、自分の身に起こる不幸をあいつ等に打ち明けて同情されるのは嫌なんだ
 でも、そっか~……不幸は人生の最初の方で纏めて前払いしたつもりだったんだけどなぁ~」
 苦笑するタマキにつられて吹野も辛い顔になる。
「でも大丈夫だよ。なんとかなるさ…いや、してみせる。お前の予測する未来を捻じ曲げてやる!」
 なんて思ってもいない事を言って通す。
「……そうか。じゃあ、俺もう行くわ。また何かあったら電話なりメールなりするからさ。」
「OKわかった。じゃあな」そういって廊下の角に消えていく親友に手を振って見送る。

 ……………

 さてと!これからどこ行こっかなぁ~。
「ん~~~~~、久々に故郷の食い物でも食うか」
 ながい背伸び一発、タマキは自室を後にした。

 

------------------------

 


「おい!こっちだぁあああ!」

 外食が間違っていたのだ。
 オトナシク家で素麺でも啜っていれば良かったのだ。
 それが選択肢の答えだった事は言うまでもない。

 仲間を呼ぶ野郎を無視して外食の目的地を目指しショートカットよろしく、トコトコ裏道を歩いていく。

 気づけば一本道の裏道前後に野郎ばっかがトウセンボという状況になっていたりする。

「……」
 絡んでくるのは別にいいとして何故に全員息があがっているのだろうか?
 そんなに急いで走ってきたのだろうか?

 呂律の悪いヤツが何か怒っている。はてさて、コイツとの面識は無い
 多分普段からカルシウムの足りない人間なのだろう。

「!!ガッハッハッハッハ!!!!」
 このクソ暑い夏の夜に仮面に学ランという、
 物凄く暑苦しく怪しい格好の人物は横にある壁をバンバンと叩きつけながらいきなり爆笑し始める。
 その様子に戸惑いを隠しきれない不良共御一行。
「アーーハッハッハ!!そこのボウスの横のヤツ」と言いながら指を指す。
「お前『ラング』の愛読者だろ?」『ラング』というのはファッション雑誌で
 ジャンルとしてはピップポップのアンダーグランドといった所の物である。

 が

「お前先月号に挙げられてたヤツをコピッただろ!?」抑えようにも笑いが止まらん。
「ヒィー!ヒィー!腹イテェエエ!違うの顔だけだもん!!やり過ぎだろ!カッカッカッカッカ!!」
 叩きつけてたコンクリートにヒビが入りそうな勢いである。

 言われ放題且つ正論を言われて頭に血が上ったのか、はたまた恥ずかしさを掻き消す為か
 雑誌から抜け出てきたようなヤツが「し、死ねやコラー!!」
 と顔を真っ赤にナイフを握って『オジキのカタキスタイル』で走り出し、
 それを合図に他のモノドモも前後から掛かってくる。

「ヒー!ヒー!……アー笑った笑った笑った――――んナ!」
 不良十三人、まずは『オジキスタイル』のヤツに走り出した。 

  

 表通りに出る、相変わらず人間で道が埋め尽くされている。
 後ろで、呻き声をあげる奴等はほっといて歩き出す。
 何かしらこの裏路地を通ると変な奴らがつっかかってくる事は解るのだが、
 だからといって遠回りするのがメンドクサイのでいつもの道を通り、
 いつもの事に巻き込まれ、
 いつもの様に片付ける始末である。

 目的の店に到着、したのはいいのだが。
「定休日だったか。なんだこのタイミング……まぁいいや。」

 残りの用事を済ませ、家で飯を食うかという時に着信。

「タマキ!アンタも来るといいじゃん!」
「会話としていろいろ抜け落ちてるんじゃん?
 どっかの『ママさんバレーの後の公園で酒飲み』じゃないんだから
 アンチスキル非番仲間集めて車使って『人気の無い鉄橋で酒飲み』っていうのはどうなんじゃん?
 それにコレでも立派な高校生なのだが。」
「んじゃ待ってるから!!」
 プツリッツーーーッツーーーーッツーーーッ。
 会話終了。

 どんだけ一人で世界を回しているのだろうか彼女は?今ので一周分は回したであろう。

 ………。
 でもなぁ……。
 彼女の恐いところ、今みたいに完璧にデキアガッテいるのに覚えているという所である。
 断ったりシカトした翌日が恐いことである。 

――――――――

「おっ来た来た。お~いこっちこっち!」
 あ~変な軍団が鉄橋のトコで輪になって、
 さらにその中でもひときはテンションの高いジャージがこっちに大声で手を振っている。
 翌日が面倒くさくて断れない。街に居るヤンチーよりもタチが悪い。
 歩いていって輪に混ざる。

「はぁ。なんでこの人はいっつもここに居る時テンションがバカ高いでしょうかね。」
 輪に混ざりいつもの切り出しで横に居る吉田さんに助言を求める。

「まぁいいじゃないイツモの事だから、それより」とハンドルキーパーの吉田さんは
 コップを手渡しビールを注ごうとするのを
「ハイ!ソコ!未成年に酒を勧めちゃ駄目じゃん!」とジャージが止めに入る。
 此処に来るたびコレが習慣…むしろ通過儀礼?になっている。
「アンタはコレ!」
 ドン!と缶コーラをオレの前に叩きつける……炭酸なのだからこういう扱いは非常にやめて頂きたい。
 コーラの悲鳴が聞こえないのかこの女は!?
 まぁそんな事言っても今のジャージは世界を回している御方なので仕方なく常備しているストローを取り出し、
 静かにプルを開けたコーラにストローブッさし仮面の隙間からズビズビと飲んでいる様をみて、
 いつもの様にゲラゲラとジャージは馬鹿笑いに転げ周り
「その飲み方変じゃん!」と仮面を剥がそうと襲ってくるのを
 カバディースタイルで逃げまくっている様を周りの皆が笑い、
 ジャージが息を荒げて諦めて席につくのを確認し、オレは反対側に腰をおろす。
「そういえば、昨日の爆発事件の時現場に居たんだって?」などと、吉田さんが話題をふってくる。

 連続虚空爆破事件
 無差別に起こる爆発事件があった。
 この学園都市というのは人口の8割近くが学生である。
 その学生は皆、何かしら能力に目覚めている。
 その能力を持つ学生がうじゃうじゃいると、少なからずソレ絡みの事件が起こることも少なくはない。
 で、虚空爆破事件というのがぬいぐるみや子供の鞄のようなものに爆弾を仕込むという手口で、
 風紀委員(ジャッジメント)や警備員(アンチスキル)に幸い死者はいないものの、負傷者を出す程の事件であった。

………
……

 昨日、某ショッピングモールの服屋の奥で仮面から流れる音楽以外の音を
 シャットアウトして色々と服を見ていたら。
 すぐ近くで叫び声が響き渡った。
「逃げてください!!――――――――」
 この仮面、普段は外部からの音をシャットアウトして好きな音楽を聴いている。
 が、その他にある一定の音量を超す叫び声とかキーワードを設定していると
 そのワードが抽出して聞こえるようにする事が出来る。
 その叫び声を聞いて急激にタマキの時間がズレ始める。

”集中”

”音声発生場所算出”――――後方 
 後ろを勢いよく振り向く

”現状把握開始”――――――四メートル先、男女一名ずつ、さらに一メートル先、
 こちら側に飛び込んでくる女性二名、さらに三メートル先、ちょうど地面に落下した固体一個。

 走り始めるため前傾姿勢になってゆく。

”機動限界解除”――――――初めの一歩を踏みこむ

”拡大”――――――――――四メートル先の女の子を抱えた少女の口元をみる。

 ゆっくりと、少女の口が動いてゆく。

「あれがb」

”右脳回転!!!!”

”想像力疾走!!!!!”

”集中力限界突破!!!!!”

”結果 映像”―――――――「あれが爆弾です!!」

”現状打破”――――――――手の届く範囲で七メートル先の固体を消滅される物体。皆無。
 鉄球の投擲――――固体の消滅不可。爆発の規模―――――不明。
 自分を含む五名に被爆の損害アリ。

”発想回転!!”―――――――目の前にある”物体”を盾につかうってのはどうだ?

”腕限界解除”―――――――高さ80センチ。縦一メートル。
 横二メートルの”物体”をタックルの要領で持ち上げながら走る。

 一メートル先、男女確認。

「爆弾んです!!」

 少女が叫び終わると同時に、上条が。
 その後を追うように御坂を挟んでタマキが商品棚を前方に楯のようにして走り抜ける。

 女の子を抱えた少女を二人が走り抜ける。

 上条は右手を前方に突き出し
 タマキは爆発の衝撃に備えて商品棚を投げつける。

 爆発が起こる。

 上条は右手で『異能の力』で作られた爆発を打ち消し
 タマキは爆発の衝撃を打ち消すように商品棚を全力の力で飛び蹴りした。

 結果としては、後方の三名に怪我は無く。
 別に結果オラーイだからいいだろ。という事で後ろで何か叫んでいた常盤台の学生を尻目に
 ダッシュでショッピングモールから離脱した。

……
………
 昨日は久々に脳が焼き切れるかと思うくらい集中――――というか、いやな汗かいたなぁ。

 ん?なんで逃げたかって?そりゃあ事情聴取とか面倒くさいもんね。

「あーはい、商品棚で「シールドーーー!!」とか言いながら盾みたいに使って爆発を凌いだっすね」
「まーたまたー、嘘だろ?たしかその時居合わせた常盤台の学生が打ち消したって――――」
「はい嘘です御免なさい。常盤台(中学生)の後ろでボケーとしてました。」
 なんだよ、そういうことなら先に行ってくれってんだよ。
「確かあの爆発の後にすぐ犯人捕まったんですよね?」
「ああ、その常盤台の学生がね」
「でも、なんで捕まえるのがあんなに遅れたんですか?『書庫(バンク)』で全ての学生の能力データ洗ったら該当者すぐ割り出せるでしょ?あの爆発、大能力者(レベル4)はありましたよ。」
「それなんだがな……」といって吉田さんは首をかしげる。
「あの爆発を起こせる学生が一人だけいたんだが、九日前から原因不明の昏睡状態になってたんだよ」
「その学生以外だったと」
「うん、捕まった犯人の少年が書庫に記録されていたレベルは異能力(レベル2)なんだよ。最近書庫のデータとの食い違いがある事件が多いんだ」
「ふむ。」
 という事は、間違いなく、普通に考えて幻想御手が関わっているだろ。

 つまみを食いながら仕事の愚痴やら世間話に耳を傾けていると「なにか面白い事ないか」
 と話を振られたので
 先程不良に絡まれ、その連中の中に『ラング』の先月号から抜け出したようなヤツが居た。
 と話したら皆腹抱えて「それはやり過ぎだ!」と大爆笑していた。

 何故にアンチスキル御一行っと輪になってオレが居るのか。

 簡単な話、数が二桁はいく不良を前に一人であっさり処理したのを通報か何かで駆けつけた
 ジャージに開戦から一部始終見られたのがきっかけで、
 それから何かと絡んでくる様になって現在ではこの有様なのである。

 そして対角に座っているジャージとここに居る酔っ払い共は今日も言うのだ。
 そろそろ教師を目指さないか?と。
 アンチスキルというのは警察官ではない。
 この学園都市で教師をやっている者達がボランティアでやっている自警団みたいなようなものである。
 まぁ、簡単に言うと

「お前もアンチスキルやらないか?っていうかやれ!」
 である。
 そういうのは日々ガチガチの正義感に燃える風紀委員ぽい人達に言った方が良いと思うのだが。
「彼等も頑張っているのは分かるんだけどさぁ、ガチガチじゃ困るんだよねぇ。」
 ……左様か。

 こちらは身に振る火の粉を払っているだけなのに
 ……ボランティア精神というのは今のところ持ち合わせてはいない。
 とはいうものの二区にはたまに足を運んでいたり、
 どういうわけか特例というやつなのか知らないが
 最近では普通にアンチスキルの訓練施設に入れたりする今日この頃なのである。
 ただの高校生が普通に入れていいのだろうか?こんなに適当でいいのだろうかと思いながら、
 アンチスキルが出動時に使用する道具だったりの使い方を教わっていたりするのである。

 時折この訓練施設で技術指導を受けに来る風紀委員達に変な目で見られたりするが、
 そこら辺どう思われてるのか知る由もない。

 そんなこんなで非番の教師達と世間話も尽きお開きになったのはキッカリ十二時。
 流石社会人と言うと「ダルイんだよなー」っと、
 大人の鑑を見ることが出来、三々五々帰路につかんと皆チリジリバラバラに帰って行こうとするが、
 吉田さんともう一人が皆を車に集めて乗せてゆく。そう、その為に彼はここにいるのだから。
 とは言っても、皆なんでいつも歩いて帰ろうとするのだろうか?酔っているからか?

「アンタも時間遅いから乗ってくといいじゃん。」
 アパート付近で止められても、その車じゃ誰の目にもつくし見た人間には
 『何かやらかしたに違いない』と思われるに違いない。
 これがまだパトカーみたいなヤツならかわいいのだが、生憎トラック二台なのである。

 


「ふあ~~。つっかれたー、家帰って寝るか。」
 と、コンビニの帰り、少年達の横をアンチスキル出撃様トラックが二台横切っていく。
 少年は思う。補導にしては重装甲である、それに二区とは反対側の方角に向かっている、
 深夜ということでサイレンを鳴らさないのはともかくとし、
 回転灯をも点けていないとなると何か大きな事件でもあったのだろうか?
 などと少年は推測していると、前の方で先の二台のトラックが止まる。
 ここ付近には何もない、在るとしたらもうちょっと先にある学生寮ぐらいの
 ……まさかこんな何の変哲もない場所で何かあるのか!?
 そして、トラックの中からゾロゾロと極力音を殺しながらアンチスキルの人間が出てきて
 あのアパートに突入してゆくのだろうと少年は予測を立てる。
 だが。降りてきたのは一人、それも顔を面?で覆っている、夜ということもあってハッキリとは見えないが
 ……新しいアンチスキルの装備なのだろうかとも思ったが、夏だというのに学ランを着ている。
 装備に学ラン?馬鹿な。
「誰だアレ?」知らずに少年は声に出していた。
「あの仮面男、第二学区のアンチスキルの訓練施設で見た。」

 ……なんだって?

 横にいるツレが何か言ったような気がしたのだが。
「前に風紀委員になろうって研修に行った時に見たんだよ。」
「なんだ、ってことは風紀委員か。」
「いや、風紀委員とは別でただ一人警備員と混ざって訓練を受けていた。」
「……どういう事だよそれ。」
「わからん、しかし風紀委員では無いことは確かだな。」
「なんでそう言いきれるんだよ。」
「風紀委員ていうのの管轄はあくまで学校がメインだ、外での活動ということもあるがな。
 それにあくまで学生でまだ子供だ。
 子供を危険に晒すわけにはいかない、
 だから風紀委員の仕事って言うのは警備員に比べると危険度は低いんだ。
 さっきの見ただろ、重装甲トラックが二台もだ
 ……警備員にしても危険が高いのだろう、風紀委員ならとっくに管轄外だ。
 それにもかかわらずだ、警備員と別行動
 ………新しい組織か試験的な組織かは分からんが重装甲二台分、
 恐らくあの男、アンチスキル十数名に匹敵するぞ。」
「……レベル五なのかヤツは?」
「レベル五のメンツの顔は分かるが、体格的にどれもあてはまらん」

 すると、仮面を被った人物は運転席に振り返る。

「ここ付近で大丈夫です、後は自分で行きますから。そちらも(帰りの運転)気をつけて下さい。」
「吉田(運転手)と後ろには框(後続の運転手)がいるんだぞ?心配するモンは何もねぇよ。」
「そうですか……ではまた(機会が有れば)。」
「はいはいー……それじゃあ俺達も行きますかね。」
 そうしてトラックは静かに過ぎ去っていく。

 残された仮面の男は空を仰ぎ
「今夜も月が綺麗だ。」と一言呟くと普通の足どりでアパートへと向かっていく。

「……前言撤回だ。俺達は……ただ、彼等の事を知らされてないだけなのだろう。
 ……見なかった事にした方がいい。」
「あ…ああ……。」
 先に歩き出した友人の後を追う。が、途中で振り返る。
 丁度仮面の男がアパートの方へと曲がっていくのが見えた。
 普通の足どり、まるで家にでも帰るかのようにリラックスしている様と月明かりの加減により、
 酷く異質にその男の目に焼きついた。

 


 っと言う様な
 そういう事態はご遠慮願いたいのだ。

「いろいろ厄介事が発生する可能性が高いので歩いて帰ります。」
 トラックに二台乗っている皆に別れを告げ、背を向けて家へと向かう。


 結局のところ今日買った本は読めずじまいだった。新刊は一人で読みたいタチなのだ。

「……。」

 明日読むとするか。
 あっそうだった…明日火事になるんだったっけ?部屋にある本とかパソコンとか、
 その他諸々コンテナの方に移しておくとしよう。
 ついでに土御門に電話をかけて、
 それとなくアイツの大事にしている宝モノ達もコンテナの方に移しておいてやっとこうっと。

 1コール、2コールと土御門が出るのを待ちながら鉄橋を後にして歩き出した。
 

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 こちらは書く時間すらなかったッスw いや、それ以前にモノがなかったッス(pc)、あと気ry(ry

 やっと、続きがかける。
それらが日常と化した光景はここが学園都市であるからなのだ。

そうですねー

ごぶさたですね。
おかのんも久遠も某ブログで連載抱えて忙しかったのですよー
そして多忙継続中。

黄泉川さんと随分仲がいいですねタマキちゃん。彼女、問題児好きなので納得です。上条ちゃんも気にいっているみたいです。

久遠が意外とまじめにコメントしてるので、多くは語りません


が。

『「「メーンードークーサ~~~~~イ」」とか、かっこを重ねたほうがハモった感が出る』

これ私がよく使う手法の話じゃん。
アイツも使うけど。
他人の意見を聞いていると、そのうち丸っこい何かになり、自分の尖ったのが出なくなる=無味乾燥になる。

他の人も評価してくれる自分の尖ったものを模索していければいいんでわ?

感想くれた人には返信マメにな。
読んでるのか役に立ってるのか解らないと、人は評価さえしなくなるから…(;Д;)
>返答のニュアンス
んー気にすることはないんでない?
一りさん自身が「これ、重くね?」と直に感じたなら
したほうがいい。自分の感じたことは大事に。

でも客の意見は、全部聞いてるとキツくなるよ。

指摘されたとこも、納得した部分は取り入れればいいけど、
「でも俺はこう思う!」と思ったら変えちゃダメだ。
そこが一りさんの「味」になることもあるから。
誰に聞いても駄目だしされるならともかく。

それは創作でも同じだろうからね。
少なくとも俺は、「あ、俺の意見真剣に聞いてくれた」
と思ったし。

んじゃまたくるよ。がんばってねー
えっとですね。

頂いた感想にレスするのは当たり前なんですが、その内容の度合いって、
下記に書いたモノぐらいが普通なのかなぁ?と
ちょっと疑問に思いまして
指摘に対する返答というのが


ご指摘の全内容に対する返信をしようと思ったのですが
下記の度合いでの内容だと、言葉が多すぎて、胸の内を語っている筈なのにどうも客観的捉えると自分の文字が言い訳にみえたり、卑屈になってみえたりしたんで 軽い感じの返答よいのかなぁと


あと、誤字脱字はパソコンさわる機会があったら速攻で直さないといけないですね。
読む人はいないだろとタカをくくってだらけてる部分があったのは間違いないですね。
タマキで統一してたつもりが玉城だったり環だったり…
読み返してみると、仮面の二話目の冒頭付近が修正前のモノだったり、更新忘れてたみたいです。

「「 」」
この使い方自分はてっきり駄目だと思ってました。文法的に
ナルホド、直でいけますね。
結構書き方って自由にやって良いんですね
ただ単に自分が世間に追いついてないのかw

読みにくさ、テンポの悪さは友人に見せた時から言われてますw改善させようとすこぶる頭をひねってもこの程度なのが悩みの種で
感想ありがとうございます。

わかりにくい=ストレスに直結してしまいますもんね。
初っ端から地雷踏んでいるんですね自分。

自分としては、挿入点からオリジナルのキャラの説明を入れると、
原作キャラ(トレンド)も居る分、どーしてもハシリの部分にとっつく意欲は
すでに知っているキャラの方が安全且つスムーズに理解出来るーーーー横に
「こんなん考えました」といった試作品は「あー、ハイハイ。おまけね、おまけ」と、
とられるのは当たり前で、読み手側からすれば、
原作にはいないキャラクターを「また事前知識入れないといけないの?」と思われて、
とっつきの部分でストレスを感じて欲しくなかったんですが。
完全に裏目に出てるんですね。
自分は最後までさすがに投げっぱなしジャーマンしたくはなかったので、
キャラの生い立ちや精神性の部分の掘り下げは、
キャラ事の話数の間にインタールードを入れるて対処しようとしてました。
(一つの軸は初っ端からやってますけど…)
その方が気兼ね無く話せますし

仮面被っているのに気付けず
すいません、完全に説明不足でした。

読んでみたぜ一りさんよ。
とりあえずオリキャラの方がおもろいかもと思ってここから。
あえてしょっぱなからきついかも知れんが・・・

わかりにくい。

まず、一りさん的には思いついた順に書いてるんだろうけど、読むほうはおかのん然り俺然り好きに読む。
SSは短編が多いのでなおさらな。
だからオリキャラとか説明のいるキャラは、せめてカテゴリの最初の方の文には説明が欲しいわけ。
ここから読んだ俺には主人公が仮面被ってるのに気付けず、随分後までただのヤンキーで想像してた。

すでに上条と出会ってる件とか他の仲間とか、これも多分他のカテゴリのSSではすでに触れてるんだろうけど、ここから読んだ俺は何がなにやら。

分けて書くなら「分けて書くことによって生まれる面白さ」を、前面に押し出さなくてもせめて匂わせ、カテゴリごとに「初めての登場人物」の説明を、めんどくさくても入れておかないと、読むほうは手探りでこの話を読まなきゃならない。
説明を繰り返すのがめんどいなら最初からひと繋がりの話で場面転換するだけでいいしその方が読みやすいと思う。

FFN(ファンフィクションノベル)である強みは、既存の作品のキャラを借りることで、そのキャラに対する描写を事細かにいれなくてもファンが読めば解ってるの前提でスピーディに進めれるとこ。
その中にオリキャラ入れるときは描写に気を配ろうZE☆

それから細かい間違いもちょこちょこ・・・・
ジャッチメントとか。(ジャッジメント、な)
他人が書いた文の間違いって、読むほうにとっては不協和音。
その程度のことでせっかくおもろい話がリズムに乗らないのはもったいない。どんな作家でもたまにはあるけど、気をつけれるだけはつけとこうや。

後、双子のセリフは「「メーンードークーサ~~~~~イ」」とか、かっこを重ねたほうがハモった感が出る。
アレだとハモったって説明がないと順番に言っただけみたいだし、雰囲気出ない。

でも仲間達は個性豊かだし、能力とかもこれからどうからんでくるか気になった。面白そうだ。
他のも読んでみるわ。
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趣味:
コレといって固定はないです
自己紹介:
超弩マイペース。
自分のペースを乱されると拗ねて
寝ます。
血液ゲノムで天然B型と発覚
「こ、こいつ…先の行動が読めねぇ(汗)」だそうです
血液ゲノムとか信用すんな。
血液型占いとか信用すんな。
人を信用すんな