彼女には人に噛みつくという悪い癖があるようだ。
合宿んときの蚊かお前は…という言葉は反撃を恐れて言えない、頭や腕に歯形を残した上条であった。
そのインデックスはというと上条が干そうとしていた布団を体にぐるぐる巻きにし、
近くにあった安全ピンを手にベットの上で顔だけ出して継ぎはぎになった修道服を手探りで修復し、
頭から転がり落ちたフードにも気付かず着替えている最中であった。
「その、なんだ。先ほどの事は事故といってだな。そうだ、不可抗力って言葉があってだn」
「信じらんない!!なんでそんなに普通に話が出来るの!!」
もそもそと、布団から顔だけを出して着替えている彼女の顔が爆弾のように真っ赤になっていた。
暫しの沈黙が流れる。
物凄く空気が悪い、換気が悪いとかそういう事じゃなくてだな、
彼女の方から負のオーラってやつがだな……って何か忘れてるようなっ……て!!
部屋にかけられている時計を見て今日の予定を思い出す。
「やっべ!補修だ補修!!」そう言って鞄に今日やる教科書を勢いよく入れていく上条、
「あのさー、俺今から学校行かないといけないんだけど、お前どーする?居とくんなら鍵渡しとくけど?」
「へ?」
着替えを終えた彼女が上条の言ったことを聞いて驚いた顔をする。
「お前、追われてんだろ?じゃーここに居ておくほうがいいんじゃねぇの?」
言われて彼女は何故か微笑んで
「いい、出ていく。」
「おっ、お前さっきのこと根に持ってんのか!?」
「そんなんじゃないの、私のこの『歩く協会』って魔力で動いているからそのマナを元にサーチかけてるみたいなの」
それを聞いて上条は考える。
「…………じゃなにか?ソイツ等に『歩く協会』が破壊されたって事もバレてるのかよ?」
少女は沈黙で肯定する。
「じゃあなおさらじゃねぇか。そんな状態でお前を外に放り出せるかよ」
インデックスは笑顔で「じゃぁ、私と一緒に地獄の底までついてきてくれる?」なんて、ほんとににっこりと笑顔で返してきたのだ。
その優しい口調は暗にこう言っているのだ
こっちくんな。
そういいながら玄関のドアを出る彼女をあわてて追いかけるがドアに本日二回目となる小指の強打に
「JK!!」などという奇声をあげる上条に、
びっくりしたインデックスは振り返る。
「痛いだろ!!常識的に考えてこれは!!」などともだえる少年を前にクスクスと笑って
「君のその右手がどんなものかわかったかも」彼女は言う。
「…………それは、どういうことでせう。シスターさん?」
「『異能の力』ならなんでも消してしまうのがその右手なんでしょう?なら、
神の加護とか赤い糸とかそういうものが仮にあったとしたら、全てそういったものもまとめて打ち消し続けているんじゃないかな。」
「あの……、シスターさんそれって――――――――」
「右手が大気に触れているだけで君はバンバン不幸になっていっているって事だね♪」
「なんだってんだってこの野郎おぉぉおおおおおおお、不幸すぎだろ常識的に考えてぇぇぇぇええええ!!」
そんな騒音をかき鳴らす少年を微笑んで彼女は話を戻す。
「大丈夫、私だって一人じゃないもの。教会まで逃げきることが出来れば私の勝ち」
「……その教会ってどこにあんのよ?」
「ロンドン」
「遠すぎだろ常識的に考えて!!……ん~、イギリス清教ねぇ。ここにある協会ってたいがいが神学とかユング心理学とかだったと思うけどなぁ。」などとぼやくが、
正直上条自身がこの少女に出来ることは少ないことも彼自身解っている。
「……なんか困った事があったら、また来ていいからな」
「うん、おなかへったら、また来る」
そう言って笑顔に答えたインデックスの横を清掃ロボットが通り過ぎて行った。
「ひゃい!?」
ゴッ!!
結構鈍い音がした。
彼女が清掃ロボットにびっくりして足を滑らせ、こけて壁に後頭部を強打したのである。
「何!?今の!?」などと叫びながら後頭部を強打した事も忘れている様子の少女。
「今の痛くなかったか?ああ?ありゃただの清掃ロボだ」
この清掃ロボ、外見はドラム缶のような形をしていて、
固まってこびり付いたガムでもさっさと取り除いてしまう優れものなのだが
障害物を認識する為のカメラが下のほうに付いているものだからミニスカはいている女子からは相当嫌われいるのである。
「・・・・・・そっか。日本は技術大国って聞いていたけど、使い魔(アガシオン)も機械化されている時代なんだね。」
「まぁ、そうだな。イギリス教会探すんなら街の外に出たほうがいいかもな。ここにある教会なんてお前が思っているようなところじゃないと思うぞ。」
ふうん、と彼女は頷いて、ようやく先程壁にぶつけた頭の後ろをさすった。
が、
「ひゃい!?頭のフードがなくなってる!?」
「今頃気付いたか。さっき落としたぞお前」
「あっ、そうか!さっきの電動使い魔(アガシオン)!」
何を勘違いしたか、通路の過度へと姿を消した清掃ロボットをダッシュで追いかけていってしまった。
「・・・・・・そっちじゃないんだけどなぁ」
上条は一旦部屋に戻り、ベットの横に転がっている彼女がかぶっていたフードを壊してはいけないと左手で持つ。
このフードをどうしたものか?インデックスが思い出して取りに戻ってくる気配がしない。
それよりも道端でばったり会ったりした方が確立が高そうである。
「・・・・・・・・・持っとくか」上条は教科書と一緒にフードをカバンに詰める。
部屋の鍵を閉めて歩き出すも、昨日担任から来た携帯の内容を思い出す。
「そうだった。タマキ連れこないといけないいけないんだったか」
本人の住んでいる部屋の番号のドアをノックした。
もちろん一りちゃん本人も心配しましたよー。
まだ全部読んでないのに!とか思いましたのです。(そこかよ)
ともあれ今後はゆっくり読めそうですね。
感想も書くつもりなのでおサボりはダメダメですよー。
(むしろまりほりの寮長?)
積み重ねは報われない事も多いけど、自信は積み重ねででしか得られぬよ。。
(ダレだこのジジィw)
>DP
つまり、鬼の仁と同じポジションになったのかにゃー?
アウチ一般に作品ごと逃げたか。。
いや、今もたまに成人向けに顔出してたりしますよ?
この件に関するコメントを全て非公開にさせていただきました。
三年目にして月一のアレみたいなものが出てしまった。
ホントに柄じゃないですね。
一番嫌いな『構ってちゃん』を自分がやってどうすんだって、
恥ずかしい
何事もない。何も起こらなかった。ということで
なんだかんだ、構想のときから何一つぶれないで書き続けよう
と思います。
まずはそこから始めよう。
やっぱり、自分は馬鹿のまんまが一番楽だ。
とりあえず動く方が。
アウチ一般に作品ごと逃げたか。。
ま、ポコは一般でも戦えそうな絵とキャラだったからな。
よんでみましたっ
・・・ホントに説明が無い・・・
危ないかっこうした仮面の学ラン・・・
までしか解りませんね。
むー、 コレはとりあえずそれなりの説明があるとこまで
読み進めないとどういう出会いしたどういう関係かも
解らないですねー。
上条ちゃんがどんなキモチで部屋を
訪ねたかが解らないまま引きになっているのですー。
タマキちゃんとのエピソードを先に読むためオリキャラから読んだほうが良いのでしょうかねー。
>「そうだった。タマキ連れこないといけないいけないんだったか」
上条ちゃんと一緒に補習ですー!!
えー…っと、オリキャラです。すいません…なんだかんだ冒険しまくってます。
言い訳のしようがないです。
ブログの方で上条のプロローグ部分が抜けていたみたいです。
と言っても、ただイベントなぞってるだけ(あと、たぶん文も)なので読まなくても全然なんですけど
一応張っておきます。
http://gaitounositano.bake-neko.net/purorogu.html
プロローグを読んだところでオリキャラの説明が一切ないから意味ないですけど
JK多い
常識的に考えてそれはない、等と常識人ぶっている上条の能力自体が、
あそこの常識的に考えても「それはない」存在なんですけどねw
口癖だと思います。
たぬき
ホントに最初の元ネタは
描いている人同じですけど
D.P という方の ポコシリーズ(成年誌)
それが一般誌に移行してポコとあそぼう というタイトルで連載中です。
よつばと!と形式は似ています。
よつばとは違って何処までもだらしなくてだらしないダメ狸を買い始めた
普通の人とちょっとベクトルの違う主人公とが一つ屋根の下の
シュール系脱力マンガです。(あれ?説明だけだと同じ?)
好きな小説の登場人物にこの時点でピンときてない。
大丈夫か私。
JK多いw
気にいったんですかその喋り方。
「とっちゃヤだZE☆」
久遠のマネw
ところでプロフィールの、
擬人化全裸タヌキは元ネタ何?