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 そんなこんなでモノレールを降りてたどり着いたのが、ここ第二学区でござい。


 そして何分か歩き、門をくぐると、ここでは普通なら聞くことの出来ない声が近づいてくる。


 子供たちの声だ。


 少し、説明をしよう。

 この学園都市と名付けられた・・・・・・広く閉鎖された箱庭は二十三の区画で仕切られている。
 全てを説明すると長くなるので割愛させていただくが、この第二学区という仕切られた区画は
 主にエンジニアのアルカディアみたいな場所で、航空力学、空力学、水力学etc、はてはソレを
 研究しエンジンやメカニックに特化した区画――――として説明を終えて差し支えない場所なのだ。


 もちろん、その製造や実験に伴う騒音の周辺地域に対する防音対策はかな~り配慮されており、
『その部屋に入らなければ』この区画は、道路や公園では鳥の囀りさえ楽しめる程に、静寂を保っている
 すばらしい場所だったりする。


 実際、静かに四季を楽しみ静寂を好む人々や野鳥の観察(科学都市において『野鳥』ってどうよ?)で、
 そこらの公園にちらほら現れる・・・・・・言ってみれば、隠れた名所となっている。


 はてさて、そして僕は『門』をくぐったと言ったのだが、
 この第二学区にも学校は存在する。


 といっても大体、一般的に学校が集中しているのは一番を上げれば第七学区なのだが、
 第二学区の特化した区画にあるということは・・・・・・と言えばピンとくるだろう。


 そう、ここは工業系の学校が存在するのだ。

 で、ここに頼まれた『ディスク』を渡しに来たわけ。


 正門を潜った先の高校の庭では、三本ラインのジャージ姿にキャップを深々と被り
 いつも何かしらの炭酸飲料(1.5㍑)をぶら下げた・・・・・・えーーっと、名前は確か 蒔時 朔也(まきじ さくや) さん だったかな?
 が、子供達に器械体操っぽいことを教えているのが目に入ってくる。

「――――ケンジ、おまえ早くツイストしようと意識しすぎ、まずはバタフライキックをちゃんとやった後からでいい。
 ようは巻き込みが早すぎる、意識してやってみろッ――――!ショータァア!おまえ今フォーリアやろうとしただろダァホ!!ちょっとおまえ来いッ!――――ぁあ?
 ああ、エアトラ教えるってだったな・・・あのアホとっちめたあと子供達に基礎教えるッ まえにオーイミンナアツマレー からそれまでアップしといて」 

 そういって、一人ひとりに指示をを与えている彼は、
 みんなからフツーは『炭酸』とか『三本ライン』と、容姿のままを言われている。
 彼の仲間内からはソレに加えて『変態』とか『キモイ』とか『エグイ』とかヒドイ言われようをされていたりする、
 まぁ仲間内だから通用するんだろうけど。

 ただ、容姿関係から離れた渾名が一つ
『10ダイス』ってのがあるらしいんだけど、僕は未だその渾名の由来を知らない。
 

 その 朔也さんはいつもジャストのタイミング、
 僕がやってくる――――皆の視界に入るタイミングで、集合をかける。

 で、子供たちも慣れてしまっているもので、彼の周りに集合などしない
 それは本人も分かりきっている・・・・・・僕自身も。


 周りの子供たちも僕に気付き一旦休憩とばかりにワラワラと僕に集まってくる。
 正確には僕の持ってきたハイキの袋に


「ハイキだー!!」とか
「ハイキだー!!」とか
「ハイキのお兄さんだー!!」とか
「ハイキはお兄だー!!」・・・はとりあえずデコピン


「きょうはなにー?」とか
「おにぎりあるー?」とか
「グミあるー?」…仕方ない、懐の一匹をあげよう。というか、最近新参者にグミのお兄さんとも呼ばれているのだが・・・

「はじちゃん・・・・・・アメちゃん・・・・・・ほしです」
「ああ、買ってきたよ、みんなに一つ一つわけてよ」
「あぃ!・・・あり・・・がとうございます!」
「あと君も沢山あるからって一気にほうばらない事」
「あぃ・・・」
「あと嚙み砕いたり呑み込もうとしないこと」
「あぃ・・・・・・わか・・・るました」

「なんだよ照り焼き弁当無いのかよぉ、一のクセにナマイ」smaaaaaaaaaaash!!!!


 適当に配り終わり中庭近くの離れの施設に足を踏み入れる。
 といっても施設とは名ばかりで、実のところ外見は普通の学校となにも変わるところはないんだけどね
 壁だったり廊下だったり…廊下に備え付けられた窓だったり教室のドアだったり天井にへばり付いている電灯だったり、

 ど~しようもなーく変哲がまるで無い。 

 しかしその施設の一画、彼等が居る教室・・・・・・「作業室」とでも言えばいいのか、
 その目の前にあるドアを開くと、今入ってきたドアより幅が広く
 少し奥行きが有る空間――――の更に向こうにドアがある。

 この構造、無菌室に入る前段階で行う・・・又は無菌室から出る際、殺菌を行う為に設けられたあの空間。
 どちらかへの外界――――部屋と部屋を繋ぐ[間]と説明した方がピンときやすいかな?

 ま、そんな仰々しい場所でもないけどね、どちらかと言えばその逆だ。
 ロッカー洗濯機乾燥機シャワー室


 以外


 私物私物私物私物私物私物私物私物私物私物私物私物
 私物の山じゃコンチクショー!! 

 なんでこうも来る度片付けてるはずなのに日付変わりゃ物増えてんだよ!?ってか昨日掃除したばっかぞッッ??
 除菌抗菌消臭もしてんだぞッ!!なんでこうも食べ物の類を放置しておくかなッ
 食べ残った飯粒とか弁当の箱とか・・・・・・結果的に腐臭のなか片付けてるのオレだぞッッッ!?ふざけんなッッッ!!!!
 ナニカw!?この空間だけ質量保存の法則適用されてねぇんじゃねぇか?
 スクエアだがトライアングルか此処はッ!!臭いものに蓋出来てねぇよッ!
 こんな鼻が曲がりそうな男臭部室よろしくで不変の法則があっさり捻じ曲げられてたまるか!!


 もう今日は言おう、いやいつも言ってるけど今日は怒ったぞ流石に昨日今日はないだろ!


 そう思いながら彼等の居るドアを開いた。

 

 


 

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少し今の生活が慣れてきたのでパッと書いてパパッと投下。

物凄く少しだけど、ないよりは・・・(汗
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「こ、こいつ…先の行動が読めねぇ(汗)」だそうです
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血液型占いとか信用すんな。
人を信用すんな